ラーメン屋のマーちゃん
知らなかった
高校時代の同級生のマーちゃんが一年程前に事故死していた
マーちゃんは結婚して金沢に住んでいた
卒業以来、一・二度会ったきりで、何十年間全くの疎遠であった
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マーちゃんの家はラーメン屋であった
中学も同じであったが、クラスは別であった
しかし高校時代同じ中学出身ということもあって、急速に仲良くなった
その伏木商業高校時代よくマーちゃんの家で仲間と麻雀をした
また二人でレスリングをして、いつもふざけあった
そんな時、マーちゃんの母親が時々ラーメンを差し入れしてくれた
私はそのラーメンが大好きであった
一年に一度か、二年に一度か、思い出したようにマーちゃんの実家のラーメンを食べに
行っていた
中学時代バレーボールの前衛をつとめ、体も大きく高校時代東西の番長格であった
性格も明るく、私と相性があった
そのマーちゃんが事故死
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午前中、古い友達の家に立ち寄ってマーちゃんの悲報を聞いた
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その昼、事務所で4人分のラーメンを出前してもらった
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マーちゃんとの昔を偲んで、ラーメンをすすった
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胸の中で手を合わせていた
心の砦がまた一つ無くなった
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・・・・・・・・・・・・・・・・ 合掌