日本映画監督協会御中
粛啓
能登半島の付け根、富山県氷見市より、会長はじめ監督各位に、謹んで日本映画制作の
拠点地として、立候補することを宣誓するものであります。
氷見市のみならず富山県全域の地域活性化の起爆剤として「氷見映画村」を市民あげて
熱望するものであります。
別紙に列記した映画制作地としての地勢学的自然環境、歴史文化等々の適地条件を吟味戴
き、格別のご理解を賜らんことを衷心より願うものであります。
添付映画村適地条件の是非をご検討願い、貴協会が候補地として取り上げて戴くなら、市
長を先頭に、市を上げて協力をお約束する所存です。
貴協会員の市川徹監督は浅野総一郎の「九転十起」の4部作を氷見を舞台に精力的に取り
組まれ市民に大きな感動をもたらして戴きました。
更に現在、高峰譲吉博士の生涯も高岡・金沢を舞台にロケを敢行されておられます。
過去には、「黒部の太陽」「釣りバカ日記」も富山が舞台でありました。
また近年では故・今村昌平監督の遺作「赤い橋の下のぬるい水」は氷見が舞台でありまし
た。
そして本年お隣の高岡市出身の滝田監督が「おくりびと」で国際アカデミー賞を受賞され
たことは、高岡市民のみならず富山県民全体の大きな誇りであります。
先ごろ封切られた「点の記・剣岳」も富山県です。
氷見を舞台にした人気劇画「星のるまち」(原秀則)も映画化の予定と伺っております。
氷見市は万葉の歌人大伴家持が歌を詠み遊覧した景勝の地であります。
また江戸の人気作家、十返舎一九がその景勝に感嘆した町です。
幕末の剣聖・斉藤弥九郎・近代日本の礎、浅野総一郎生誕の地であります
また「逢いたさ見たさに怖さを忘れ」の主題歌で有名な「籠の鳥」の映画を脚色した帝国
キネマの佃血秋も氷見市の生まれです。
「ドラエもん」の不二子不二雄先生も生まれであります
東京ではなく制作基点を 裏日本能登広域国定公園のヘソ、景勝地氷見に移していただけ
れば、さらなる日本映画の発展が図れるのではと、招致準備会一同愚考致しております。
最後に氷見の魚は和の職人道場六三郎先生が日本一と賞賛し、テレビ番組のお助け料理人
の平野寿将が氷見の米日本一と激賞しております。
またギャル曽根が氷見牛カレーを絶賛し、氷見うどん等々日本の食都として温泉観光と一
体となって頑張っております。
協会長はじめ監督各位のご理解を賜るとともに、さらなる日本映画の発展を祈念いたして
おります