剣岳・点の記

 

ロボットの「トランスフォーマー」を見る予定であった

仕事の都合で時間が合わず、剣岳に切り替えた

山岳の映画である

雄大な景色は大きな画面で見たほうがよかろうと、心の中で妥協した

しかも先日病院で出会った知人が泣くほど感動したと絶賛していた

あまりの感動で二度も見に行くと云っていた

その言葉にほだされて切り替えた

同伴した女友達に涙を見せるのは、体裁が悪いと

映画の後半、席を離れて見ていたが、結局涙が出る場面が無かった

!!!!!!!!!!!!!・・・・・・・?

見終わって、期待との落差にガッカリであった

悪い映画でもないが、私には感動にはほど遠かった

人それぞれの感動の違いに驚かされる

それでも、邦画としては相当力の入れた映画である

氷見の海岸線から、剣岳は正面に見える

立山連峰と云うより剣連峰と言ったほうが的を得ている程、剣岳は正殿である

その剣岳のことを知っておくのも良かろうと納得させた

初登頂は明治40713日と云う

氷見の祇園祭は14日、私の誕生日である。その前夜祭の日が剣岳が公式登頂の日である

気分が良い

それで私は昔から「剣難の相」があるのかと得心した

昔から剣難の相は危ういと言われてきた

しかし幾多の剣難を切り抜けてきて、大難を無難にする術も心得てきた

今は剣岳より遥かな天山を踏破しようとしている

剣岳のあの修験者が私を守護してくれているであろう

何でも自分の都合の良い解釈をするのが承禎流、処世術である

この事を知っただけで、剣岳と私の関連性が出来て気分が良い

映画を見た甲斐があった

海岸へ散歩に行くか

!!!!!!!!

                                     平成2174