「寶」エピソード

H大修館

 

ここまできたら出来る限りの事を書いておきたい

そのため時計の針を戻す

第2版の後に私は東京の大修館を訪ねている

大修館は「大漢和辞典」の出版社である

私は学者でも歴史家でも無い

商売人、事業家の端くれである

だから「大漢和辞典」の総括責任者、諸橋轍次博士よりこの出版社社長の鈴木一平社長に

感動を覚えた

そうそう図書館の二階の奥で、この大漢和のあとがきにのる鈴木一平社長の激白文を読ん

で、私は嗚咽していた事を思いだした

感動の涙で先に進まずその日は調べを中断した事が蘇って来た

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私は当時もし「寶」を東京から本格的に出版するなら、是非この大修館と密かに思ってい

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大修館を訪ね、その足で神田神保町、中国専門の2店に立ち寄っている

総点検は勿論であるが、記憶では獅子の事を中心に調べていた筈である

徹底的に調べねば気が済まなかったのである

                                 平成19121