契約書の実務
売り買いの実戦は誰にも負けない自信はあった
しかし私の弱点は契約書、重要事項の作成、公図、その他の書式業務が苦手なことであっ
た
東京でも書式業務は殆ど経験してなかったに等しい
不動産は宅建業法、建築基準法、農地法、税法、都市計画法、民法その他の法律法令に基
づく
1つ間違えば直ぐ損害賠償、裁判に発展する
私は非常に慎重であった
協会高岡支部の保証人の一人が青井不動産であった
誠実な方で書式実務に精通しておられた
実は東京から帰ってきてから不動産として動き出すまで何箇所か千里ブロックを請け負っ
たのである
最後の千里ブロックの仕事になった高岡二上地区の土留め現場の、隣の売り家の管理業者が
青井不動産であった
★これもまた不思議な天の引き合わせであった
そんな縁で私は青井不動産と親しくしてもらい自然とコンビを組むようになった
最初の契約も青井不動産であった
契約書、重要事項の書き方など、慎重に注意深く見聞きしていた
絶対にミスは許されない
青井さんとの契約は6・7ケ所であろう
妻の残した帳面を見れば直ぐ分かる
そして他の業者との成約も徐々に増えてゆくなかで、実戦勉強を積んでいった
試験だけのペーパードライバーではない
徐々に加速し、バブルの頃はF1レーサーに成長していた
20年間して不動産の裁判は一度も無い
私は絶えず自分の納得した物件しか扱わなかった
また、どんなに美味しい話でも、ヤクザや信頼できない人の仕事はしないと心に決めてい
た
不動産業者もそうである
私は売り方買い方の相撲の行事、野球のアンパイヤとなろうと心に決めていた
天職となっていった
情報不足の高岡にあって、お客がお客を紹介してくれた
だから全身全霊仕事に投球した
本当に神に感謝した
今もその心に変わりは無い