「おから」の思い出

 

チット暇な話をしよう

オカラはご存知「豆腐」の絞り取った残りカスである

繊維質以外栄養も何も無い

味も素っ気も無い

豆腐屋さんも始末に困る残り豆腐のカスである

ところが、私はこのおからが結構好きなのである

子供の頃近所の豆腐屋さんから豆腐のついでに、このオカラを貰ってきた

当時はただであった

オカラは今も殆どサービス品である

当時は終戦後である

母親は子供4人に腹一杯にさせる事がまず先決だったのであろう

よくオカラを買って(貰って)来た

「うの花」と呼ぶ、洒落た名のオカラ料理がある

ご存知、残った野菜などを炒めて、オカラとミックスする料理である

私はこれが結構好きなのである

ところが私の母親は商売に忙しく、そんな手の混んだ料理は一度も無かった

酒の粕の代用品として味噌汁の中にオカラを入れるのである

私はこれが大好きであった

ネギと油揚げとオカラの味噌汁が大好きであった

今でも私はオカラを買ってきて手前で簡単にオカラの味噌汁をする

味噌汁には断然、煮干を入れる

母親に閉口したのは、オカラに醤油をかけて食べていた

子供の私はそれを真似た

そして栄養失調状態になった

今でもオカラを食べると思い出す

それでもオカラの繊維質で胃腸の掃除ができて、胃腸関係は今でも強い

胃腸が強いのはオカラのお陰と今でも思っている

胃腸の強さは人体の健康の基礎、柱である

その点で母親とオカラに感謝している

そうそう「うの花」料理の隠し味には牛乳少々

但しオカラも牛乳も腐りが早いから気をつける事

「うの花」料理のカスカスの仕上がりは駄目、煮汁で少々水分大目

承禎味に、うるさい!!!!!!!!!

以上オカラの思い出

平成19424