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上海の長い夜(上巻) チェン・ニエン

 

7月、元中国国家主席、劉少奇のファーストレディー「江青に妬まれた女」を読んだ

その著書は本人が書き著した本ではない

しかしこの著書は、想像を絶するチェン・ニエンさんの自筆による回顧録である

二人とも想像を絶する独房の幽閉生活を送る

胸に迫る壮絶な書である

中国最後の皇帝、まさにラストエンペラー毛沢東による非情、苛烈、無情の嵐に、翻弄さ

れる

毛沢東の主治医が書いた著書を頭に置きながら読む

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以前にも書いたが、私は20歳代能面の顔に映る毛沢東の顔の奥に何が潜むか、私には非

常に興味と言うより摩訶不思議な感情を抱いていた

そして私は中国5000年の至宝「寶」を解明しその解明の書を刊行した

いま中国女性とAの問題に関わった

私にとって人間研究である

不思議な中国との縁である

毛沢東は『百花斉放』「百家争鳴」運動で炙り出した知識人を一網打尽にした

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真実の叫び、誠実無垢の知識階級を纏めて地獄に叩き落した

当時日本の新聞の殆どは初期段階で毛沢東のこの壮大な陰謀を見破ってはいなかった

若かった私も労働運動の末端で何も知らず旗振りしていた

同じ時代に生きた人間の総括として、また手が伸びた

深い悲しみの底で、今ものたうつ・・・・・・・・・彼女と同じに・・・

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自分自身、生まれて来た事の意義に、正面を向いて折り合いをつけねば、ならない

それが、まだ出来ない・・・・・・・・

物理的独房も心の中の独房も、ある意味同じである

しかし物理的の方がやはり、過酷である

法は変わる・・・・・・・正義とは何か!!!!!!!!!

裁く側の人間が、盲目なら真昼の暗黒

悪法も法なら受け入れなければ、ならないのか

自分自身の、心の妥協のため、悲しみを乾かして読むようなものである

上下2巻、セッカチな私である・・・ガツガツ、そしてゆっくり読もう

今日から10月1日、これまで約65冊、昨年の数に追いついた

7・8・9月は遅れを取り戻すため飛ばした

激務の高岡橘市長が昨年度の読書85冊と、以前新聞に書いてあった

何とか数字を合わせたいと願っている             

              10月1日10時15分である

毛沢東の妻、江青・・・・・・・・・

自殺と発表された・・・・・・・中国の発表は信用できない

自殺では納得できまい・・・・・・!!!!!!!

すり身、ミンチにしていも、心は癒されまい

江青は若き頃女優をしていた

男も何人もいた、ライバルの女優もいた。

その彼等を総て強制収用所に送り、闇から闇に消した(41頁)

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誠実に人生を勤めている無実の人を、初めから陥れるための邪悪な尋問・・・・・

耐えられるものでは無い

スキだらけで、単純、短気な私なら、一発で強制収容所送り・・・・・・・

いや即、処刑であろう

読み進むのが辛い・・・・気の重い著書である

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地獄まで持ってゆくが、私にも気の遠くなる月日があった

思い出したくも無い月日

何ヶ月間であったのか?!一年以上であったのか?!記憶が定かでない

その間睡眠時間は3時間を切っていた・・・ホントである

時間が無限に思えた

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鮮明に記憶している彼女に驚異を覚える

・・・・・・・・・・・・・目をそむける訳にはかない

私にとってAの問題も私のそれらの問題も、またこの著書の彼女も、ひとつの線に繋がっ

ているのである

何の因果かと思う・・・・・!!!!!!

普通の人には分からない

平凡に人生を送る事の難しさを、深いため息の中で痛感する

平凡は非凡である!!!!!!!!

私では無理である・・・・・・・

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無知は罪悪・・・・・・高い山は風冷たく強い・・・・か

知らぬが仏・・・・・・良く言ったものだ

最早氷見で価値観や心の痛みを共有できる人は少ない

本の中の彼女と会話し、悲しみを共有したい

紅衛兵、無知なる衆愚、暴徒の群れ

40年前であろう・・・・・・・・

破壊の限りを尽くした

彼等は私と同じ年代の筈である

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本書はワシントンポスト、ニューヨーク・タイムスが絶賛している

4000年の歴史をもち、12億の民である

秦の白起は40万人を生き埋めにした

毛沢東は、人間はいくらでも生産できる、だから核戦争は怖くないとガンジーに話したと

いう、張り子の虎・・・・・・・・・毛沢東の失政で4000万人が死んだという・・・・・・

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愚者は経験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶと言う

息詰まる雑魚との攻防・・・・・・・・・・!!!!!!

真昼の暗黒、中国版女性岩窟王、不屈の精神に深い敬意を払う

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一巻を読み終えた

一行も飛ばす事が出来なかった

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只只、沈黙しか無い

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少々疲れた

                                平成18102