楊太真外伝

 

図書館の新刊本である

楊太真とは玄宗皇帝の妻、楊貴妃のことである

「寶」解明時この本は読んでいない

当然と言えば当然だが「寶」に関する記述は無い

楊貴妃といえども「寶」は目にしていない、                                                                     

それでも、この外伝に獅子の記述がある

楊貴妃は「磬」という楽器の名手であったと言う

「磬」(けい)は『大漢和辞典』によると「ヘ」の字型の石の楽器で「へ」の字の角に穴があ

って、多分そこに紐を通し竿に吊るして打ち鳴らす打楽器らしい

その竿を支える両側の竿の台座は金で鋳造された獅子であったと言う

飾りに五色の紐を編んで垂らし、さらに黄金、螺鈿、真珠、翡翠で飾り立てた楽器台であ

ったと言う、さらにその竿を支えるのは堂々たる2頭の黄金の獅子であったと言う、楊貴

妃は玄宗の前でその「磬」を調べに合わせ、打ち鳴らしたと言う

飾り立てられた楽器一式は当時比べようの無い程、華麗であったと言う

まさに獅子こそ龍に代わる開元のシンボルであったのである

正倉院のおびただしい獅子文物

私には完全に観えるのである

 

そうそう晩年玄宗が楊貴妃を亡くした事を、見るも哀れなくらい嘆き悲しんでいる

輪廻転生を信じている私として、玄宗のその怨念に近い楊貴妃への思慕が、私に宿ったと

夢想している

私に取っては今のところ大災難であつた

今生で玄宗の思慕を断ち切った

人間の思念は酷いものである

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     そうそうこの本には書いてなかったが、安禄山と楊貴妃は密通していた

絶世の美女は砂漠のアンコウ鍋が食べたかったのである

一皮剥けば狡猾、傲慢な豚である

女の問題なら学者にはまず負けない自負はある

オホン

平成19723