「少女はなぜ逃げなかったのか」

            松田美智子

ドキュメント「事件」シリーズA

女子高校生誘拐飼育事件

 

事件の男の犯罪は私の心の中にある欲望心理を現実化したに過ぎない

社会的には許される筈はないが、男の心理としてリアル過ぎるほど理解できる

だから読んでいて全く非難できる人間では無い

むしろ事件の男と一緒に裁かれる側の人間である

映画「コレクター」を地で行った犯罪である

ただ私は「コレクター」を見ていない

恐らくこれからこのような犯罪は増えるであろう

私の場合事件のような犯罪にはならないが、心理的には同様の経験がある

少女が何故逃げなかったのか、少女の心理も手に取るように分かる

夢の中としておこう!私は心の部屋に鍵は掛けなかった!

最後は部屋から出てゆくよう自然に仕向けた

色々なコレクターがいる、深層心理は捩れて変形しても同じようなものである

私は決して善を語れる人間では無い、愚か過ぎるほど愚かな人間である

私が正義とか、慈悲とか愛、誠などを口にすれば口にするほどそれは完全な偽善である

懺悔すら許されない

自分の過去には消しても消しても消せない足跡が山程ある

これからどれだけ偽善を積み重ねようが、人生の総合点数は完璧赤点であろう

だからこの本の感想を述べる事自体、自己弁護、犯罪である

ヘソから下人格が無いでは済まされない!

未だ冥府魔道である

平成19617