★★★

声で読む

論語・孟子       鎌田正

 

昔、孔子・孟子は殆ど飛ばしてきた

それさえ読まずに偉そうな事を言っている自分が恥ずかしい

それでも孔子の「吾十有五にして学に志す・・・」や「孟母断機」や「孟母三遷」などは

高校で習って一応記憶している

私の場合「学に志す」では無い、喰う為であった、しかし「三十にして立つ」「四十にして

惑わず」「五十にして天命をしる」「六十にして耳に順ひ」は実感として良く分かる

孔子が人生を振り返って述べた言葉であろう

孔子が遥かな歴史上の人物として出なく、身近な年上の人として処世訓を話しているよう

である

果たして七十の心境は?!どうか

それにしても「五十歩百歩」が孟子からの出典とは知らなかった

昔の人は論語あたり常識として読んでいた事を思うと恥ずかしい限りである

実際に読んでいるとこんな面白い本は無い

「論語読みの論語知らず」!読み終わっても右から左!

読んだことと、理解したこと、そして身に付いた事とは違う

人生六十年!この程度である

吾ながら、情けない限りである

孟子の師匠孔子は老子を龍と尊称したと言う

その老子は「知」を捨てよと言う

しかし捨てる程の「知」が私に無い

川の流れに身を任そう

時間が出来たら又味わって読もう

平成1969