田中角栄と毛沢東



11月17日10時30分図書館で著書を見つけ、迷わず手が伸びた!

巨星、二人の会談は何が語られたのか!!!!!!!

会談を終えて二人は何を思ったのか

私にはそれが長年ものすごく興味があった

脳裏に鮮明に残る、周恩来と田中角栄が国交回復の署名をするテレビシーンがサットと目

に浮かんできた

立ち読みしながらせきたてる様に要所を読んだが、やはり落ち着かず、じっくり読みたく

て借りてきた!

日中国交回復を決断したのは中国最後の皇帝ラストエンペラー毛沢東と私の大好きな今太

閤と言われた田中角栄である!

書中興味ある記述

     アメリカの頭越しに日中国交回復を成し遂げた田中角栄について、ホワイトハウスの頭

脳キッシンジャー博士の弁、記者の問に、何時でも変えられる

     読書家の毛沢東が最後に読んだ本は三木武夫だったと言う!

想像を絶する権謀術数を使い権力を欲しいままにして来た毛沢東である、田中を貶めた

三木に興味があったのだろう

書中にある毛沢東秘録、取材班はのうてんきな、推測である!作者と同感である

書中164頁

★公表されなかった田中・毛会談

  会談は約1時間であったと言う

しかしこの著書にその会談の内容を明確には記してなかった!

客観情勢からの推測記述であった!期待して読み進んだががっかりした

しかし嫌いな毛沢東であるが、よくよく考えるにやはり偉大としか言いようが無い

遠交近攻外交、度肝抜く日中国交回復、毛沢東の思考の視線は今日、いや100年先を読

んだ決断であることが分かる。

     今ひとつ残念ながら毛沢東が田中角栄より一枚上手であったと、私は歴史に記しておか

ねばならない事がある!

それは毛沢東が戦争賠償金を放棄し、田中角栄がそれに応じた事である

私の知る限りそれに鋭く言及した著書を私は知らない

以後の日本の卑屈外交を見れば分かる

底なしの援助をしても、永遠に頭が上がらない!

私は20年近くこのことが、心にシコリとなっていた

毛沢東が日中の歴史に仕掛けた謀略である!!!!!!!!

絶対の独裁者、国内の反対など虫けらを潰すより簡単である

してやったりと、ほくそえんでいるであろう!

田中角栄より、当時の外務省は無能であったと言わざるを得ない

                           平成17年11月17日  14時