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「明治という国家」
日本放送出版協会 司馬遼太郎
東平蔵から借りてきた
この本で明治時代は一応マスターとする
しかしそれにしても司馬先生は凄い
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何処まで掘り下げているのか、想像もできない
西郷、大久保、高杉、勝海舟、坂本竜馬、島津久光、小栗上野介その他信じられない
まるで、彼ら全員と行動を共にしたかのようである
いや昭和にいて、明治を生の実況放送である・・・・・・・!!!!
島津久光が西郷を安禄山と罵ったと言う
司馬先生が横で聞いたような話である
それにしても幕末の地方の一大名が有名とはいえ安禄山を知り、西郷を禄山に例えるとは
驚きである
「旧唐書」「長恨歌」あたりを精読していたのか?!
巻頭のブロードウェイをゆく遣米使節団一行の写真など驚きである
恐らく司馬先生の後に他の作家は明治を書く気にならないであろう
イヤ歴史書を書くに足が重くなる
呆れるばかりである
紀州藩津田出のドイツ人カール・カッペンの話、そして滝廉太郎の話し、普通そこまで調
べて書くかと、全く呆れてしまう
底知れぬ調査、地下水脈である
明治を薄紙を透かして覗いているようなものである
司馬先生は人間では無い、完全な宇宙人である
井上ひさし氏が司馬先生は本を読むのではなく脳で写真を取りながの読書と言っておられ
た
速読術のスピードなど問題外、FIレーサーである!
理解しがたい脳構造である
間違いなく先生こそETである
私は縦に読んでゆくしか無い
酷いものである
「司馬」姓を名乗らなくて良かった
笑われる
いや「司馬遷」「司馬承禎」「司馬遼太郎」各位に失礼を通りこす
私は平成のアホである
それにしても先生の本を読んでいると疲れる
前に進むのに大変である
普通の本の2倍は時間を要する
けれどカッパ・エビセンである
先生は外国まで出かけて徹底調査である
・・・・・・・
僕の頭ではみんな忘れるであろうがそれでも舐めておかねばならない
子供文庫が終わって、再び大人の読本に再上陸
悪戦苦闘である
5月24日早朝、読み終えた
茫然自失
只只呆れるばかりである
尚、この本は東平蔵が、配達先の家から只で貰ってきたと言う
著書の末尾に司馬先生の直筆のサイン入りであった
宝物に等しい著書である
猫に小判を通り越している
氷見市のレベルが鮮明に出ている!
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平蔵殿に了解は取ってあるN氏も読みたいと言っている
只只、言葉が無い
司馬先生の「坂の上の雲」、本書、そして藤原正彦先生の「国家の品格」、小林よしのり先生
の「戦争論」、@AB渡部昇一先生の「知的生活の本」、山岡荘八先生の「徳川家康」位は最
低読んでいなくては恥ずかしいのですぞ!オホン
追加「斉藤弥九郎」「浅野総一郎」「大伴家持」!!!常識です
平成19年5月24日