★★★徒然草
先般読んでこの本を取り寄せた
味わい深い本である
著者の嵐先生が100回読んだという
その気持ちが分かる気がする
若い頃読んでもこの本の味は分からない
いい年頃に来た
このHPは徒然では無い
徒然は、きまま、つらつら思うに
そんなような気がする
人間の思う事昔も今も変わらない
いや、現代人の知恵や感性、事象の受け止め方は相当落ちている
快楽主義、金銭主義、効率主義、学歴偏重、つまらない人間が多すぎる
現在司馬遼太郎先生の「明治という国家」の途中であるが、本当にその事が実感として迫
ってくる
結局その違いは何かと考えると、思想哲学の問題である
知れば知るほど、江戸期の人達は現代人と比べると向学心そして気迫が断然違うと感じる
のである
江戸時代の侍は現代の役人である
江戸の彼らは安い給料でありながら、向学心に燃え、国家のため死ぬ覚悟を持っていた
そして何よりプライドを持っていた
今の役人は中味の薄いプライドである
江戸時代は十割自治である
地方交付税など無い
だから頭を絞らねばならなかったのである
飽食の時代、脳味噌は膿んでしまっている
以上このHPは“貧乏草”セッカチ草の愚痴である
私も買った「徒然草」をトイレの常備本にして何十回も味わおう
平成19年5月13日