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『シュリーマン』

 

不思議である

中学・高校の歴史でも習っていない

このような伝記を手にしたのも初めてである

それでいてシュリーマンの名を約30年前から知っていた

そして昔ブリタニカ事典でシュリーマンの名を発見した事だけは、鮮明に記憶している

しかも、世界最高の事典と言われる「ブリタニカ事典」を私は買ったことも、持った事も

無い

表紙の分厚い事典で高価であると記憶している

不思議である

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何か魅かれるものがあったのであろう

ご存知トロイアの遺跡を発見したドイツの実業家である

私も漢文化の歴史を覆す、中国4000年の至宝「寶」を発見した

だから私にはシュリーマンの気持ちが良く分かる

シュリーマンは子供の頃からの確信的夢を実現させた

私は生きるため、家族を食わすため「寶」解明に突入した

動機は違うがお互い運命の必然、宿命は共通する

そしてシュリーマンも離婚している

シュリーマンの妻は夫を“気違い”扱いした・・・・・・・。

私の妻も同じであった

仕事もせず「趣味」で遊んでいると子供たちに何度も吹聴した

また私の事を、何を勘違いしたのか学者きどりでいると

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お金だけの、全く教養の無い女であった

父親も兄弟も同じであった

シュリーマンは教養のある価値観を共有できる女性と再婚した

私は再婚の意志は無い

女にはもうコリゴリである

シュリーマンは当時の学者から散々攻撃された

私は中国研究の日本最大学会である「日本道教学会」に何度も何度も無視されている

何時の時代も同じと・・・・・ため息がでる

シュリーマンは日記に記してあったらしい

この本を読んで「寶」の新シリーズを書く気になった

これまで私事を躊躇していた

しかしこの本を読んで歴史に印しておく気になった

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                                                 平成1955