『一房の葡萄』『カインの末裔』

         有島武郎   文芸漫画シリーズ

 

名前は知っていた

経歴も凄い

しかしこの人も45歳で死んでいる

しかも心中・・・・・・・・・・・・・・・

男として心中の心境が分からぬ

『木枯らし紋次郎』の作者笹川佐保はたしか心中未遂の筈

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女をまだ十分知らない年齢でないと心中できない

知ってしまった今の私ではまず絶対無理

もし私が女性と自殺したと仮定する場合、それはただその女性を欺いて、道連れにすると

しか言い様が無い

女に対して完全に冷めてしまって駄目である

『一房の葡萄』こんな子供の頃の傷、自分にもある

今も心が疼く

魔が差して駄菓子屋のお菓子をポケットに入れるところを従兄弟に見つかった

恐らく従兄弟は忘れているだろうが、見つかった自分は今も心を引きずっている

以来、盗みは絶対にしまいと、心に誓った

友達と女湯への覗きは、これは殆ど病気であった

今は、95%病気は根治した(笑い)

残りまだ5%ある

それも無くなったら人間オシマイである

私はキリストにはなれない

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「カインの末裔」も何とも言えない人間の哀れと悲しみを誘う

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平成19412