★★★

『江川太郎左衛門』少年少女伝記

 

図書館の小学生用の書棚にあった

この後の『黒田屋光太郎』と一緒に借りてきた

二人とも名前すら知らない

即、手にした

当然といえば当然、革命などの歴史は一人や二人で動かされるものでない

多くの人間の力がマグマのように溶け合って新しい時代を開くのである

知らない事が多すぎる

時代の先駆け、大塩平八郎、親交のあった谷文晁、渡辺崋山は知っている

高野長英その他、知らない多くの人間がうねりとなって歴史を動かす

そして江川の生まれた静岡県田方郡韮山町の代官屋敷跡は重要文化財として保存されてい

るという

そこに「パン祖(食用)江川坦菴先生邸」と大きな碑が建っていると言う

碑の書は、『近世日本国民史』を書いた歴史家徳富蘇峰の書であると言う

私の手記と書が掲げてある京都藤井有鄰館にその蘇峰の書が掲げてある

無関係の関係だが、チョット嬉しいナァー

蘇峰の書は素晴らしい

それはさておき、江川が食パンを焼いた動機は、外国と戦争したとき、米を炊いていては

遅いのと、かまどの煙りで味方の軍勢が発見されやすいとの事である

参りました

敵を知って己を知る、孫子の兵法である

読み終えて、徳川幕府の体制内にあって、心の格闘をしながら日本のために尽くした事が

良く分かる

今朝の5時57分、地面の底がまだおさまっていない

微震である

電線がこころなし揺れて見える

それでも空は明るく、今日は良い天気になりそうである

これも三ツ星マークを献上しよう

ハイ一丁あがり

平成1948