★★★
杜子春・羅生門
芥川龍之介
子供文藝漫画シリーズである
芥川龍之介の短編小説を漫画化したものである
私は漫画本を読む時、まず絵が上手であることが手に取る決め手である
書中の短編は@蜘蛛の糸A杜子春B鼻C羅生門Dトロッコである
昔昔、読んだ本ばかりである
内容もオボロゲであるから手に取った
考えると芥川龍之介は鋭い小説を書く
人間の内面を鋭く突き刺す
頭の良い、現代の子供はどう読むのか?
漫画であるが芥川の世界を十分堪能できた
トロッコは子供心の無謀で他愛の無い冒険心
憧れ興味、そして母の偉大な温もり
私にはその心が良く分かる
きっと芥川自身の幼き日の思い出であろう
漫画と言えど★三ツ星マーク
平成19年4月4日