剣客斉藤弥九郎伝(木村紀八郎)
氷見が生んだ偉大な巨人浅野総一郎の映画化決定を知り、「その男はかりしれず」総一郎伝
を読み、市長始めに市会議員全員にその銅像建立の提案を叫んだ
そのため氷見が生んだ今一人の巨人、幕末の剣聖、斉藤弥九郎伝を読まなければ片手落ち
になる
また氷見の人間として最低限、二人の伝記を読まなければ氷見の何を語る資格も無いと謗
られても言い訳がたたぬ!
かなり骨が折れ読むのに2週間程かかつた
著者は始め江川英龍伝を書くつもりが斉藤弥九郎伝となつたとのことで、弥九郎の人物像
勝手に描くのを抑え、詳細かつ膨大な調査資料で年月追いながら書き進めていた。
そのため本として面白くなかったが、逆に読み手の私が弥九郎の人物像を想像しなければ
ならず、一行も飛ばすことができなかった
参考文献の多さにも感心する、まあ多少顎が出ていた
それでも読み終えた事に安堵した
読み終えて改めて、自分の無知、教養の無さに呆れてしまつた
斉藤弥九郎は
祖父、父の生まれが鞍骨で山の後ろ、直線距離にして500mも離れていない、隣村といって
よい距離で歩いても20分〜30分位であり、子供の頃祖父から良く話しを聞いていた
曽祖父、または祖祖父は確実に弥九郎と言葉を交わしたであろう
当時わが先祖は、その地域の指折る豪農であった
出入り人も多く、隣村の斉藤家とも付き合いがあった事は想像に難くない
読むと大塩平八郎の乱に、賊の平八郎捜索に暗躍したと言う
佐久間象山、渡部崋山、吉田松陰、藤田東湖、幕末に活躍した彼らと親交があったと言う
桂小五郎は弥九郎の道場「練兵館」の門下生であると言う、
また砲術の指導的役割を果したことなど、驚きであった
疲れたが、兎に角、読み終え安堵した