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『なぜ人を殺してはいけないのですか』

                ヒュー・ブラウン

北アイルランドの元テロ組織のリーダーの経歴をもつキリスト教の宣教師の本である

こんな素晴らしい本が50円である

ベンハーの映画のシーンで神の啓示を受けたという

私もベンハーは見ている

キリストの処刑シーンは記憶に無い

チャールトン・ヘストン主演の映画である

戦闘馬のシーンが強く印象に残っている

キリスト文化で育った人との違いであろう

本を読んでいて、なぜかしら涙が頬を濡らす

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ブラウン氏の膝を拳銃で撃ちぬいた人を殺したい思いとの、心の格闘に相当悩んだ事が書

かれてある

彼は肉体的苦痛を受けた憎悪である

私はモット大きな憎悪である

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殺しても飽き足らない憎悪である

憎悪を遙かに超えてしまっている

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心の処理をしなければ、確実に殺しているだろう

しかも、簡単な始末では絶対に許さない

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時として死刑より、無期懲役は残酷である

私の無期懲役は死後も含む

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千年万年もである

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心の処理を殆んど済ましたので、記憶は殆んど消えた

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だから腹の底から笑って前を見れる

読んでいてそんなことが頭を過ぎった

日本の長所、短所を指摘されておられる

外から見た日本、勉強させられた

                                   平成21216