台湾の主張

          PHP研究所・李登輝



ゴーマニズム宣言の台湾論で李登輝元台湾総統の事は多少しっていたが、改めてその人間

性のすばらしさに感動し尊敬の以外のなにものでもない。

ラストエンペラー毛沢東と比較にならないすばらしいお方である。

日本の京都帝国大学農学部農林経済学科を卒業なされ、古事記・源氏物語・枕草子・平家

物語・などの古典・漱石全集・西田幾太郎「善の研究」和辻哲郎「風土」その他大の親日

家です

感動の言葉を紹介しておきます。

「ゲーテの言葉を私流に言えば、我々は自我をもつ利己的な個人に他ならないが、社会と

いう場で生きるには、お互いが愛もって生きてゆくべきだということである。

その愛を顕現させるような深い肯定の心であれば、社会は思いやりと活力に満ちたものに

なる。これは私の政治哲学・政治を行う基本姿勢なのである。」

易経を学んで

「私は中国の古典思想を再び探索することにより、民主改革を遂行する信念をますます強

くしていった。この数年来、度重なる困難を前にして憲政改革を持続的に実行し確実に民

主主義を実践してきたのも、民主主義は人類文明が発展する上で必要な過程であり、同時

に人類すべてが共有すべき価値判断でもあると思うからである。地域・文化・伝統の差異

にかかわらず、普遍的なものと確信しているからである」

毛沢東も読書家であったと言う

李登輝総統も読書家である。

同じ中国の古典を読んでも受け止め方、政治への生かし方が180度違う。

幼少期の育ち、人間としての真の感受性、心の豊かさの違いであろう

さらに李登輝は言う

共産革命によってうまれてきたものがなにか

「アジア的停滞からの脱却でも、中国の伝統からの離脱でもなく、まさに覇権主義的な中

華の復活だった。誇大妄想的な皇帝的支配がよみがえったのである

2月9日「寶」HP発信にあたり、私の本業のこのアドレスが記してある。

私の読書欄に「毛沢東の私生活」毛沢東VSケ小平「巨龍の胎動」・「中国人民に告ぐ」の

著書を簡単に紹介をした。中国vs台湾、片手落ちのないよう急ぎ読まなければとの思い

があった。日本人のすべての若者に読んで欲しい本です。以上これで、どうにか発信に間

に合った。                             
                           平成17年2月6日